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もうひとつの記憶

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『夢館』 再読

『崖の館』『水に描かれた館』と続いた“館3部作”の最終作でありながら、この作品には“孤児3部作”と呼ばれる一連の作品に登場するある重要人物たちの因縁が描かれています。

なのでこの『夢館』を読む前にはぜひ“孤児3部作”を読まれることをお勧めしたいのですが、創元推理文庫から“館3部作”だけが単独で出されたことを考えるとなかなか難しいかな…

私が夢中になって読んでいた頃(約20年前)佐々木作品の中で実はこれが一番好きな作品でした。そういえば私が占いに興味を持つようになったのもこの『夢館』(‥と島田荘司氏の初期作品のいくつか)がきっかけだったなぁ、と読みながら思い出したりして。

当時はまだ佐々木作品のハードカバー版が普通に本屋さんで売っていたのですが、私は「文庫になってから買おう!」と決めていたためハードカバーではこれと『風花の里』『舞姫』しか購入しませんでした。今手元に残っているのは『夢館』だけです。私の中での佐々木丸美の旬が過ぎ、本屋で目に留めることもなくなって十数年がたち、佐々木作品がすべて絶版となりネットオークションで高額取引されてると知った数年前、私が手放した2冊もどこかで取引されてるのだろうか?と悔やんだこともありました(^^;;;

今読み返してみると、他の佐々木作品との人間関係が入り組み過ぎていて、あの作品のあの人とこの作品のこの人が実は○○○だった…と種明かしされることも当時は面白がっていたものですが、なにもここまでドロドロにしなくても~(^0^;)と辟易してしまうところもありますね。描かれていることを素直に読んでしまうと「じゃあ△△と**さんは親戚??」と納得できない関係になってしまったりするので、そこは自分なりに想像を膨らませてなんとか落ち着かせることにしてます。

『水に描かれた館』から登場した吹原・巴田・堂本という三人の男性が作者は余程気にいっていたのか、この後の作品にも頻繁に登場するようになります。でも吹原さん、あまりにもいろんな女性に愛されすぎてちょっと引いてしまいました(+_+)

吹原さんファンの方は『夢館』以降の作品を読むにはかなりの覚悟がいると思います(^_^;)

『恋愛今昔物語』 (佐々木丸美)

おとぎ話が大好きな子どもでした。特に好きだったのが日本物なら『鉢かつぎ姫』、外国の童話なら『野の白鳥』や『シンデレラ』など。

 ―ずっと虐げられていた少女が王子様に見染められて幸せをつかむ―

といったストーリーが好きなようです(^^;)

そんな私ですから佐々木丸美さんの描く少女たちに感情移入しやすいのも無理はないかなと思ってます。

今回初めて読んだこの『恋愛今昔物語』にも遥か昔に忘れ去ったオトメ心(爆)を思い出させてくれるストーリーがいくつか揃えられていました。

もとになるお話は私の大好きな『鉢かつぎ姫』や『雪女』『たぬきと彦市』『わらしべ長者』など18編。それを佐々木丸美流にアレンジしてあるのですが、なるほど丸美さんらしいなぁと思える作品が多かったですね~

『美しい奇跡』―鉢かつぎ姫より― 元のお話が、鉢をかぶったまま大きくなったお姫様…という奇想天外なストーリーなのでそれをアレンジするのはちょっと苦しかったかな?と勘ぐってしまいました。それでも最後は丸美テイストで締めくくる強引さ(^0^;)はお見事です。

『雪別離』―雪女より― 昔読んだ佐々木さんの長編『舞姫』を思い出したのですが、ラストがなんとも切なくて、いったいこの後二人はどうなってしまうんだろう?と気になって気になって仕方なくなるような後を引く作品です。

『先生』―たぬきと彦市より― いたずら好きなお嬢さんとクールな家庭教師の恋のかけ引きが面白いです。元になった話は覚えてないのですが、ラストに思わずニヤニヤ(^^;; こんな少女マンガ読んだことあるようなないような…?

とにかくここに登場するヒロインが恋する相手というのがクールで厳しい男性かあるいは優しくて賢く仕事ができる(←これ重要)男性、今の俳優でキャスティングするなら沢村一樹or西島秀俊or谷原章介、若手なら玉木宏といったところか?とあまりヴァリエーションがないんですよね(^0^;)ま、それがけっこう私のタイプだったりするけど…

佐々木作品を読んでる間は“恋に恋していた頃の自分”に戻れるような気がする…私が周期的に丸美さんの本を無性に読みたくなる理由はそこにあるのかもしれませんねぇ。

『橡家の伝説』『榛家の伝説』(佐々木丸美)

ウィンザーホテル洞爺から帰ったら何故か無性に佐々木丸美さんの作品が読みたくなってきました。あのガラス一面のロビーが『崖の館』を連想させたからだと思います。

タイミングよく届いた『橡家の伝説』『榛家の伝説』の2冊。復刊が決定したのと同時に予約した本です。

さっそく読み始めたら1日で読み終わってしまいました(^^;)ちょっと目の奥が苦しい~(>_<)

以下ネタバレあり(かなり辛口)

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「館シリーズ」の姉妹編といわれるこの2作品。おそらくもう1冊書かれていたなら「伝説シリーズ」と呼ばれていたのでしょう。「館シリーズ」最後の『夢館』では超常現象が描かれ始めていましたが、この『橡家の伝説』ではさらに進んでいて主人公たちは時間旅行(時空の歪み?)をしてしまいます。

時間旅行が出来る(させられる)女性の存在とその能力の証言者として選ばれた哲史と涼子。時代を超えて受け継がれたのはその証となる数通の遺書。3方に分かれた遺書が一つに揃った時、大いなる「遺産」が明らかになる、と…。なかなか惹かれる筋立てではあるものの、どこか不完全燃焼、消化不良気味……

そして、館に集う人々の心にいつまでも残る千波ちゃんの影。『夢館』でようやく成就したと思えた千波ちゃんの恋なのに『橡家・・・』で再び辛いすれ違いを描かなくてもいいのになぁと思ってしまうのです。

また、佐々木作品に必ず描かれる「少女の恋」が次の『榛家の伝説』ではなんか都合良過ぎに見えるのは私が年をとってしまったからなのでしょうか?

大切な「遺産」を守るために関係のない第3者が不幸になりかねないラストに不満が残りました。それをみんなで許そうとする登場人物たちに違和感を覚えるのです。ここで登場した新たなヒロインが他の佐々木作品に登場するヒロイン達と較べるとあまりにも魅力が乏しいせいかもしれません。涼子のように素直に彼女の恋を応援できない。つまり感情移入できないのです。これが他の作品と大きく異なるところなのですね。

結局、3つ目の「伝説」が書かれなかったために「遺産」の真の姿を知ることは叶いませんでした。

でもその代わり私達は彼らのその後の物語を自由に想像することが可能なわけなんですよね。いつか誰かが3つ目の伝説を書き始めるんじゃないか…なぜかそんな期待を抱いてしまうのです。

“生まれる前の記憶”

このところ佐々木丸美さんの作品の再読に嵌ってます。

今週は『水に描かれた館』を読みました。これも初めて読んだのはもう17~8年前でしょうか。

今回の再読で「蜘蛛」「海」「転生」の言葉に引っかかり、なぜか心はオギー(荻田浩一氏)のショー『タランテラ!』へ…(^^;)

そして今DVDを見てみてわかったことがあります。

主題歌『メメント・モリ』の中でまーちゃん(舞風りら)が唄うフレーズ“生まれる前の記憶たどってここへ来た…

それはまるで千波ちゃん(丸美さんの「館シリーズ」と呼ばれる作品群の登場人物)のようじゃないか?!

愛する人と再びめぐり会うために何度も転生を繰り返す少女・千波。一度そう思ってしまうと大西洋のシーンのまーちゃんが千波ちゃんそのままに見えてしまうから不思議。

まさかオギーが佐々木丸美さんを読んでるとまでは思わないんですが、繊細で頑なな二人の世界にはどこか通じるものがあるような…

自分が荻田作品に惹かれる理由が一つわかった気がしてちょっとすっきり(^-^)

『花嫁人形』(佐々木丸美) 再読

ストーリー展開も結末もほとんど憶えているはずなのに、読むたびに号泣してしまいます。

主人公の少女に与えられた苛酷な運命…家族(養父母・義姉妹)からは無視され続け、教育も受けさせてもらえず、家からはほとんど出たことがない。そんな状況で健やかに育つはずはないでしょう(-_-;)

性格は歪み、人に甘えることも知らず、唯一見つけた「同情から生まれたような愛」だけにすがって生きていく…

養父母が少女を愛さないことには深い理由があるし、彼らは自分達が罪を犯していることも自覚しています。だからやりきれない。本当は愛情を持っているのに。

大人たちの事情で振り回されながらも、少女は最後に一番欲しいものを手に入れることは出来ます。でも彼女もまた罪を背負っていくのです。

「シンデレラ」と「ロミオとジュリエット」がベースになっているようなお話。でも親子の物語として読むことも出来ます。だから自分も親になった今の方が泣けて泣けてしかたないのかも知れません(^0^;)

事実は小説よりも…?

佐々木丸美さんの小説の中に『花嫁人形』という作品があります。

 ―孤児の少女が親戚の家に引き取られるのだけど、家の外ヘはほとんど出ることもなく義務教育も受けさせてもらえずにひっそりと育てられ、そして…―

初めて読んだ20年前でも「今の時代にそんなことありえないでしょ。おとぎばなしみたいだ」と思いながらも物語の世界に入り込んで号泣してましたが(^^;)

この『花嫁人形』を思い出さずにはいられないニュースを昨夜目にしました。戸籍もなく20歳まで成長したという男性。事件を起こすまでその存在に気付かれなかったというけれど…

昔話じゃないんですよね。むしろ昔のように隣近所と密接な付き合いをしない今だからこそこんな事件も起きるのかもしれません。

再読したくなったけど、どこの箱にしまわれているのかわからない(+_+) 来月の発売を待つしかないのか…

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